御三家の入試も突破可能!真の実力は家庭教師で身につける

転塾のタイミングと必要性

中学受験のために転塾する理由とは?

転塾を考えるのは、成績が下がり続けている時、あるいは勉強のモチベーションが下がっている時、そして今通っている塾に不満を抱えている時です。

宿題も家庭学習もやっているのに成績が下がり続けるなら、塾と子どもの相性が悪い可能性があります。もちろん、指導そのものが悪い可能性もあります。

成績の伸び悩みとも関連しますが、子どもが塾に通いたくない、モチベーションが上がらないという場合にも、転塾が有効になる可能性があります。子どもは、それを「したい」と思えば、爆発的な力を発揮します。転塾でモチベーションが上がるなら、有効な手段の1つと言えるでしょう。

また、今通っている塾の指導内容や子どものレベルに合っていないなら、どこかのタイミングで転塾が必要です。力があるのに、力を発揮するチャンスを失うのは子どもも不本意です。

転塾の注意点

進度の速い塾への転塾

今いる塾が物足りない場合はともかく、成績が上がらない、モチベーションが上がらないことが理由で転塾するなら、進度の速い塾に映るのは危険です。もっと厳しく学習を進める塾に移れば成績が上がる、と考えるのは早計。進度を落とし、まずは子どもに成功体験を持たせることが大切です。

ハイレベルなテキストを教材として使用した授業を行い、宿題もたくさん出され、さらにハイレベルな模試などを実施しているような大手進学塾などがあります。合格実績も申し分なく、この塾に通えば成績が上がり、難関校に合格できるのではないかと期待が膨らみます。

しかし、一方でよく聞かれるのが、「子供が勉強をしたくないと言い出した。」「模試での偏差値があまりに悪くて、自信をなくしてしまったようだ。」「授業が分からないと言っている。」というような保護者の声です。

そして、通塾に加えて大量の宿題をこなすことが負担となり、学校の宿題ができなかったり、学校の授業に消極的になってしまうなど、さまざまなところで問題が出てしまうこともあります。その結果、学校の成績さえも下がってしまい、そのうえ偏差値も伸びないということで、勉強そのものへの意欲を失い、中学受験をやめてしまうというケースも少なくありません。

実際に子どもを中学受験させたことがある、という人に話を聞いてみると、大手進学塾などで使用されているハイレベルな教材を「教えこなせていない」塾講師も多いように思います。

特に算数などは中学受験独特の難解な問題が多数存在します。それらを解説書通りに解説されても、「よくわからない」と感じてしまうのは、初めて学ぶ子どもにとって、当然のことです。それを集団授業でどんどん進んでいかれてしまっては、なかなか身につきません。同じ分野の問題であっても、微妙に解法が異なるため、教える側がその問題を深く理解できていないと、的確な解説ができす、結局解説書通りに説明して終わり、ということになってしまいます。

また、大手進学塾では誰が教えているのかさえわからない、というケースがほとんどです。入塾案内のパンフレットや説明会では、華々しい実績と、成績が上がる教育システムなどを説明されます。体験授業もして、納得して入塾します。

ところが、年度が変わったり、クラスが変われば担当の講師も変わります。また、講師の入れ替わりが激しいという場合もありますので、事前には良くわかりきれない部分もあります。

進度が速い、ハイレベルな大手進学塾に行くことが良い、とは限りません。塾のブランド名に惑わされないようにしましょう。

子どもが転塾に反対する場合

子どもが転塾したくないと言っている場合は、転塾をしないのがベター。モチベーションの低下の原因にもなりますし、新しい塾で新しい人間関係を作り直すのにもエネルギーが要ります。転塾したくない理由を明確にして検討することが重要で、解決されないまま転塾する場合はデメリットが多いと考えるべきでしょう。

転塾のタイミング

年度の変わり目がチャンス

年度途中で転塾をすると、新しい塾のカリキュラムに馴染みにくくなります。単元の進み方は塾ごとに違うので、新しい塾で皆が習っていることを自分の子どもは習っていない、ということになりかねません。そういった負担のない、年度の変わり目に転塾するのが良いでしょう。

最後のチャンスは、小6に上がる前。多くの進学塾では、5年生までの間に6年間のカリキュラムを終えています。6年生になってからは本格的に受験対策が始まり、夏休みは夏期講習を利用して一気に学力向上を目指します。夏期講習の段階から転塾をして、子どもに負担をかけるのは得策ではありません。小6になってからの転塾はリスキーですから、小5の年度末までに転塾の決断をするべきです。

家庭教師との併用も検討すべき

塾に通わせたけど、お子さんの成績がイマイチ伸びない。」「これでは志望校に受かるか不安。」そういう心情を経験する親御さんは少なくないと思います。

昔と違い、学校の勉強だけしていては難関校と呼ばれる学校に合格することは難しくなってきています。
現在は、小学生も志望校に入るために塾や家庭教師をつけて勉強することが当たり前になってきています。

また、難関校受験のための塾の授業を補習してもらうために、家庭教師を併用するという人も少なくありません。それで成績が上がったという声も少なからず聞かれました。「進学塾に通っているのに、そのうえ家庭教師も!?」と思われる方もいらっしゃると思いますが、難易度が高く、進度が速い進学塾です。学習した問題への理解を深めるために家庭教師を併用することは、とても有効な手段です。

家庭教師のメリット

  • 通塾の必要がなく、負担が少ない
  • 完全に1対1なので、入試に必要な部分を効率よく学習できる
  • 時間内であれば複数の教科を指導してもらえる
  • 質問しやすい
  • 学習面以外でも頼れるような存在になる可能性が高い

一方で、良い人材を確保することは意外と難しいものです。また、家庭教師の出身校(在籍する大学)、理系か文系か、得意科目が何なのかなどを事前に聞く必要があります。「どの教科も指導できる」といわれたが、全体的に授業のクオリティーが低い、「数学が得意」と言われたが、難易度の高い学習には対応できなかった、ということもよくあります。家庭教師を紹介してもらう際には、具体的に「こんな先生はいませんか?」と条件をはっきりと提示するのが良いでしょう。例えば「志望する学校の出身者で、現在医学部に通っているような、理系科目が得意な人」というように。そうすればより希望に合う人材を紹介してもらえるでしょう。

転塾のデメリットを考えてみましょう

  • 塾によりカリキュラムが違う

塾によりカリキュラムが違う

実は、塾によりカリキュラムには特徴があり一律ではありません。一般的には小5で中学受験準備を完了させて、小6で中学入試対策を開始します。

ただ、その学習の進め方や勉強する単元の順番は塾により違いがあり、転塾することでお子さんが戸惑いを感じることになるかもしれないのです。

転塾したことで未習の単元ができてしまう可能性もでてきます。

人間関係の変化によりモチベーションが低下する

塾に通うことで、そこでの人間関係が構築されます。

お互いに同じ目標に向かって勉強する共通点があることで、コミュニケーションも取りやすく仲良くなって、いい人間関係が構築されていたら、そのつながりを失うことで塾で勉強するモチベーションが低下する場合もあります。

上述したようなデメリットも転塾にはあります。転塾しないと本当に解決できないのか。まずは、その点をよく確認することが大切です。

転塾しなくても、補足的に家庭教師に個別指導をしてもらうことで、問題点が解決できるかもしれませんよ。

塾をやめたほうがいい場合

お子さんが塾に行きたくない理由は色々でしょう。例えば、授業についていけなくなっている、塾でいじめに遭っている、塾でのカリキュラムが合わない、など。

お子さんが「行きたくない」と言っている場合は上述した理由が大半です。要するに転塾させたほうがいいケースです。

ですが、転塾はタイミングを間違えると失敗してしまう危険性もあります。ほとんどの塾では小5で中学受験準備を完了させています。

小6では中学入試対策に入るので小6の後期に転塾しても、そのカリキュラムの相違からあまり通塾する意味がないと言えます。

もし、転塾させるのであれば小6に進学する前に。

それ以後は家庭教師にお子さんに合った個別指導をしてもらうなど、細かい適切な指導を受けたほうが成績アップにつながるかもしれません。

そういった意味では、家庭教師と同様に個別指導塾も、子どもの状況に合わせてカリキュラムを作成してくれますので、おすすめです。また、子どもとの相性や教え方などによっては、気兼ねなく講師を変えてもらうこともできますから、学習環境を主体的にカスタマイズできるというメリットがあります。

中学受験成功への道はいくつもある!

ひとつの合格エピソードから見えた可能性

「勉強は嫌い、成績も良くない。そんな我が子でしたが、受験のための集団塾に通っていました。でも成績は全く上がらず、「受験も塾もやめよう」と子どもに言ったところ「どうしても行きたい私立中学校があるから受験をしたい!」と言われて驚きました。

その時、なんと受験4ヶ月前。そこで、まずその学校の過去問題集を立ち読みしたところ、基礎的な問題が多い学校でした。そして「もしかしたら、ここなら合格するかもしれない。」と思いました。受験科目は4科目と2科目があったので2科目受験を選びました。短期間の勉強でも受験できそうな学校を選択しました。

それからすぐに、高額でも学生のアルバイトなどではなく、プロ講師に1対1で教えてもらえる個別指導塾に通い始めました。併せて家庭教師で苦手な算数を見てもらいました。授業は、「志望校の受験問題を合格点にまで持っていくための」カリキュラムを作ってもらいました。

講師は1度変更して、穏やかなベテランの先生に担当してもらうことにしました。どんな時でもネガティブなことは言わず、褒めて励ましてくださるような先生でしたので、成績はどんどん上がって行きました。

ただ、個別指導塾は高額だったので、週2日の通塾が精一杯でした。そこで、知人の息子さんに家庭教師としてさらに週2日来てもらいました。家庭教師はお兄さんのような存在でもあり、なんでも気軽にわからない問題を聞くことができて良かったそうです。塾と家庭教師がうまく機能していたと思います。

集団塾に通っていた時は、私は何もせず、塾任せでした。でも転塾してからは、予算の関係で個別指導塾と家庭教師には算数を中心に教えてもらい、国語と英語は私が中心になって教えました。長文で量が多い入試問題に慣れる学習とトレーニングを繰り返したことで、国語も成績が上がりました。英語も同様に自分で入試問題を見て傾向を探りながら一緒に勉強するということを実践しました。

行きたかった中学校に合格し、受験をしたことで学校の成績もグンとアップ。クラスでも「成績がイマイチ」と思われていたような子が「成績が良い子」とまで言われるようになりました。

中学受験を通して親子で相談する機会も増え、2人3脚で頑張ったことが合格に繋がったのだと思います。直前でも思い切って転塾をし、環境を変えて本当に良かったです。」

一見、転塾のタイミングは最悪です。教科も算数だけを塾と家庭教師に任せ、国語と英語をお母さんが教えています。これも危険なことのようにも思えます。しかし、お母さんがお子さんの性格や習熟度をよく理解したうえで、予算と受験までの時間などを総合的に考え、最も良い学習方法と環境を作ったといえるでしょう。

「お母さんが一緒に受験するような心構えで臨むのが成功の鍵である」と言われる中学受験。このケースでも、まさに「2人3脚で頑張った」ことが成功の大きな要因になっています。

学習方法は一つではありません。柔軟に、我が子に合った学習方法と環境を模索することも大切です。

転塾のポイント

「転塾をする」ということの前に、まず「どのような学校に行きたいのか」ということを明確にして、その目標を達成するための手段として最適なのは、どのような学習方法と環境が良いかということを「親子で考えること」が大切です。

現状の習熟度や子どもの性格なども考慮して考えたとき、「周りがそうしているから」「塾長がこうした方が良いと言ったから」などという理由ではなく、主体的に決めることが出来るのではないでしょうか。

転塾のタイミングや転塾先の環境によっても、状況は大きく変わります。正解は一つではありません。予算や受験までの時間なども考慮して、我が子にとっての「ベスト」を探していきましょう。それが転塾、そして受験の成功につながります。